(Ⅲ種=現在の“国家公務員一般職(高卒者)")
一般的に公務員試験の申し込みは、一次試験の1~3ヶ月前から行われます。国家公務員採用試験の場合、今年度(H27)は6月22日~7月1日(インターネット申込)まで行われていました。
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文部科学省、文化庁、日本ユネスコ国内委員会 |
そこからの流れは、〈一次試験〉9月6日→〈一次合格発表〉10月8日→〈二次試験〉10月中旬(14~23日のいずれか)→〈最終(二次)合格発表〉11月17日→〈採用面接〉11月~翌3月→〈内定〉→翌4月1日に晴れて公務員!、となっています。
また一次試験発表後から、官庁訪問も始まります。一部省庁では、官庁訪問を(実質的に)必要とするところもあるようです。
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平成27年度・国家公務員一般職(高卒程度)採用試験の流れ |
はじめに一次試験(教養試験+適性試験)があります。まずここでふるいにかけられます。国家公務員の場合、二次試験(面接等)の競争率が概ね2倍未満なのに対し、一次試験は3~12倍もあります。
そして二次試験に合格した後、採用候補者名簿に登載され、採用面接がスタートします。ここで先の官庁訪問が影響することがあります。
もし面接で落ちた(=内定をもらえなかった)場合、次の省庁を探す必要があります。向こうから連絡が来る場合もあれば、自分で連絡をとる必要もあります。
*採用候補者名簿は登載から3年間有効です。
なお、同じ国家公務員でも、税務職員や刑務官などの専門職試験に官庁訪問や採用面接の繰り返しは滅多にありません。(はじめから所属機関が決まっているため。)
■地方公務員の場合
地方公務員の場合も基本は同じですが、官庁訪問のようなものはありません。だいたいその年の春(3月)頃に説明会を開催していますが、これが採用に影響するということはないようです。また自治体によっては、四次試験まである、特別な課題を課す、筆記試験なしなど、ユニークなところもあります。神奈川県小田原市なんかがそうですね。
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特別区(Ⅲ類)の初任給 |
しかしほとんどの試験は年内に終了し、最終合格の後に内定通知が送られてきます。基本的に地方公務員は〈最終合格=内定〉で間違いありませんが、極稀に内定が出なかったり、内定取り消しがあるようです。
(2011年には、神奈川県大和市で採用予定者が採用されなかった事故がありました。)