教養試験について(4)

社会科学とは正反対の、覚える量が桁違いの「人文科学」について。
はじめての方はこちらから。

経済産業省


出題数の割には、覚える量が全教科中最多です。
余裕がなければ飛ばしましょう



と言いたいところですが、要点だけでも対策は必須です!

カールの戴冠

■人文科学とは?

〈世界史〉、〈日本史〉、〈地理〉、〈思想・倫理〉、〈芸術〉、〈国語〉から成ります。

人文は中高での積み重ねが顕著に表れます。


出題量のめやす
【世・日・地・思・芸・国=2:2:2:1:1:2】

(試験・年度によって変動します)


*思想・倫理は社会科学として出題される場合もあります。(この場合、人文科学からは出題されません。)


〈地歴(世日地)〉
受験生に最も負担のかかる科目ですね。

高校で世界史を選択しなかった人は、結構な量を覚える必要があります。
逆に日本史は、中学社会が記憶の片隅にでもあれば、復習がほとんどです。

地理はデータを把握すれば問題ないでしょう。

世界史の問題例

解答 → 

解説は下記を参照。


しかし公務員試験では、すべてを覚える必要はありません
要点を押さえて勉強すれば点は取れます。

例えば、年による傾向もありますが、歴史の場合、ルネサンス(世)や明治(日)以降、中国史(世)に絞って勉強する、などの方法があります。


〈倫理・思想〉
思想・倫理は歴史とも関係あるので、関連付けて覚えると良いです。

また人文ではなく、社会として出題される場合がありますが、問題の内容は一緒ですので気にする必要はありません。

高校倫理ほどの難易度はありません。

倫理・思想の問題例
解答 → 

解説は下記を参照。


〈芸術〉
芸術は余力がある人だけにしましょう。
はっきり言えば時間の無駄です。

文学、音楽、絵画から1題なので、鉛筆転がして下さい(笑)

牛乳を注ぐ女(フェルメール)

芸術(音楽)の問題例

解答 → 

解説は下記を参照。


〈国語〉
故事成語やことわざなど、知識的なものが問われます。
過去問の範囲だけで十分です。

H24 地方初級程度


解答 → 

解説は下記を参照。


〈解説〉


世界史の解説

立憲君主政の確立とともに、ステュアート朝後のハノーヴァー朝の代に、ホイッグ党(現自由党)のウォルポール首相のもとで責任内閣制が確立されました。

倫理・思想の解説

芸術の解説

国語の解説