教養試験について(5)

なぜか避けられがち?ですが、比較的点は取りやすい「自然科学」について。
はじめての方はこちらから。

外務省




■自然科学とは?

〈物理〉、〈化学〉、〈生物〉、〈地学〉、〈数学〉から成ります。


出題量のめやす
【物:化:生:地:数=2:2:2:1:1】
(試験・年度によって変動します)


理科は、ほぼ基礎(旧ⅠB)の範囲でしか出題されませんが、稀に基礎の付かない(専門)科目からも出題されることもあります。

難易度としては、センター試験と同等、またはそれより少し下のレベルです。


〈物理〉
物理に関しては、力学と電気さえ対策しておけばまず大丈夫です。過去に波動などからも出題されたことはあるようですが、滅多にないので飛ばしましょう。

物理の問題例

解答 → 

もちろん、余裕があればやるに越したことはありません。


〈化学〉
物質量に入ったあたりまでが頻出です。
知識(用語)問題も押さえておきましょう。

化学の問題例

解答 → 


〈生物〉
遺伝酵素・ホルモンから頻出です。
計算問題はまず出ません。

生物の問題例

解答 → 


〈地学〉
地球(火山、地層)大気は頻出です。
地理と共通する事項もあるので、対策しておいて損はありません。

しかし1問しか出題されませんので、頻出頻度も低く、面倒な化石は無視しても良いでしょう。

H19 東京特別区Ⅲ類・改題

解答 → 


〈数学〉
微分積分を除く数学Ⅰ・Ⅱから、代数的な問題がよく出題されています。

過去には「整数の性質」や「数列」などの、数学A・Bの範囲からも出題されているようですが、これらは数的処理と解法が類似しているので、特段の対策は必要ないでしょう。

苦手な人は無視しても良い科目です。



〈物理〉と〈数学〉は、出題分野がほぼ固定化されつつあります。
(物理:力学・電気、数学:関数に係る問題)

〈化学〉、〈生物〉、〈地学〉は割りと広くから出題されますが、基礎レベルなので対策には苦労しないでしょう。

理科は、センター試験レベルのものを解くと良いでしょう。(模試レベルも出ます)
用語問題は似たものがよく出ていますね。

計算問題の方はやさしめになっています。


〈解説〉
物理の解説

化学の解説

ここでは、電離した時のH+、OH-の数が価数となります。

生物の解説

地学の解説