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国税庁 |
この「一次試験」では、多くのところで教養試験と適性試験の2つが課され、今までは「教養試験」についてお話ししてきました。
そして今回は、もう一つの「適性試験」についてお話しします。
まずはじめに、多くのところで実施される事務適性検査(事務能力適性試験などと呼ばれます)を紹介します。一次試験で実施されます。
■事務適性検査
ふつう、適性試験と言えばこれを指します。出題形式は、やはりマークシート方式の五肢択一で、120問を20分または100問を15分以内で解きます。
問題は【計算・分類・照合・置換・空間把握】の5種類のパターンから3種類のものが繰り返し出題されます。(10問×3種が4ページのスパイラル方式)
ちなみに得点の算出方法が特徴で、
〈得点〉=(正答数)-(誤答数+飛ばした数)となっています。このため、勘でのマークができないようになっています。
今回は本試験の10分の1サイズの問題例を作成しましたので、

※はじめての方の力試しのためのものです。
◇◇◇
一次試験の採点方式も色々あり、一概には言えませんが、ほとんどのところがウェイトとしては、教養>>適性となっています。
ただ、足切りとして適性試験が課されることも多いので、教養の間に適性もやるといいでしょう。こちらは1~3ヶ月程度の対策で十分です。
ただし国家Ⅲ種受験の場合、教養の半分が適性と同点となるため、適性でカバーするということもできます。
■性格適性検査
こちらは民間企業の適性試験としてよく行われています。クレペリン検査やY-G(矢田部・ギルフォード)性格検査があります。
クレペリン検査は、制限時間内に単純な足し算の計算を行い、処理速度や集中力などを検査します。
一方のY-G性格検査は、制限時間内に120個程度の質問に「はい」、「どちらでもない」、「いいえ」のいずれかに答え、性格や社会性、活動パターンなどを検査します。
これらは事務適性検査の代りに行われたり、特に二次以降の試験で行われたりします。
性格適性検査は問題の性質上、繰り返しの練習は必要ありませんが、特にY-G性格検査の場合、答えてはならないものもあり、試験の可能性がある方は、一度は問題に目を通しておきましょう。
なお、こちらのサイトで、Y-G性格検査の体験が出来ます。
国家公務員試験では一次で事務適性が、二次で参考として性格適性が行われます。